介護とこころ① 家族介護編

※過去記事を加筆修正しました


夫が病気で入院していたことがありました。

今はすっかり元気ですが、

入院が長引いていて、毎日せっせと面会に通っていたんです。


勤務時間を終えて帰る看護師とすれ違い挨拶した時には、

この不安から逃げられない状態にあることを改めて確認させられたなぁ、

と思った記憶があります。

当時、訪問介護の仕事をしていたのですが、

ずっと介護を続けていかなければならない、

時間で終わらせることができない家族の立場を実感したのです。


介護される側には、

主治医、看護師、リハビリ療法士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、ヘルパーなど頼れる人は沢山います。

なのに私には頼れる人はいないなぁ、と思っていました。

何故かそう思っていたのです。

医療・介護従事者はもちろん介護している家族にとっても頼れる(頼るべき)存在ですが、頼って良いものかと思ってしまったのです。

皆さん忙しそうだし、って。


先の見えない看病、介護において、

 何だか社会から切り離されていくような感覚

 時間制限なしの看病、介護による心身の疲労

 人の善意を素直に受け取れない罪悪感

 悪意無き悪意(ヤヤコシイ…)への疲労 etc.


仕事柄、自分自身のすべきことや心を少し俯瞰で見ることはできていたと思っているのですが、

人それぞれに様々な事柄に出くわし、

それぞれの感じ方があり、

これらの小さな積み重ねから孤独感が生まれていくのだと実感しました。


アドバイスでもなく、

ただ寄り添ってくれる人がいたら良いような。

そんなふうに感じていたような気がします。

思った以上に心身が疲れていたことに後になって気づきました。


夫は長期の入院期間ではありましたが、

幸いにも元気に職場復帰し、

私の心も時間をかけ、そして薄皮を剥ぐように日常に戻っていきました。


ただ当初のことを思い出す度に

こんなこと聞いてくれないかな?

こんなこと話していいのかな?

という思いの中で介護を頑張っている人がいたら、

そのお手伝いができたら嬉しいな、と思うようになりました。


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