アート系は苦手なんですけど・・・

前回に引き続き、『コラージュ』について綴ります。

改めて大まかにコラージュとは、

 『糊で貼り付ける』という意味のフランス語です。

 心理療法の一分野である芸術療法に属するものです。

 雑誌やカタログ等から気になる写真や絵などを切抜き台紙に並べ、貼っていきます。


ここで、少々私のお話を・・・。

子どもの頃から図工や美術、嫌いでした。

作ることも、描くことも苦手だし、上手くできないし、楽しくないし、評価がついてまわるし。

とにかく嫌いでした。

そんな私がアートセラピー(コラージュ)というものに初めて触れたのは、心理カウンセラーの養成講座をもつ民間スクールでした。

  本日の講座のコラージュとは何ぞ??

と教室に入ったら大量の雑誌やらパンプレットやらが・・・。

  Σ( ̄□ ̄|||) ギョ!

  大嫌いなヤツ!

でも仕方ないです。やらないわけにはいけないのです。講座を修了できないので。

講師は『上手い、下手ではありません』と言うのですが、憂鬱でした。子どもの頃の楽しくない思い出ばかりが思い出されるのです。

ところが渋々始めたものの、いつの間にか“気になる写真”選びに集中していて、楽しくない思い出も、台紙に並べて貼る作業にセンスが出るのかしら?恥ずかしいなぁ、という思いも消えていました。

そして、初めてのコラージュはおっかなびっくりながらも、当時感じていたことを意識的に台紙に乗せたものもありますが、知らず知らずのうちに表現されていたものもあり驚きました。

加えて本当に上手・下手とか、色合いやらどうこう評価されずに表現した後の解放感!!

それは子どもの頃の苦~~い思い出を楽しい思い出へと上書きした!という体験でもありました。


学校教育の場においては『評価』というものがついてくるのは仕方ありません。

しかし、カウンセリングにおいては、作品の出来栄えを問うものでもないし、

下手だと笑われるという心配のない安心な場が提供されます。

アート系に対して苦手意識のある方も多いと思いますが、

カウンセラーが提供する場に安心してやってきて欲しいなと思います。

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