話すことは手放すこと【修正】

前回の記事を修正し、『言語化』という視点を含めて綴りなおします。


話すことは手放すことだよ

心理学の勉強中に大学の先生に言われた言葉です。

講義内でのグループワーク中のことで、あまりよく知らない他の学生に「心の内を言いたくないな」と言葉に詰まった時に言われたもので、今でもずっと心に残っています。

そんなに大そうな話じゃなかったのですが知らない人に心の内を話したくはないと思うと同時に、誰かに話してしまいたいとも思っていました。

  話したら、ちょっとスッキリするかも・・・

  誰かに話すことでもっと心が揺れそうな気がする

そう思っていたので先生の言葉にハッとしました。


さて、話すというのは、言葉にして外に出す、表現する(言語化)ということです。

ここには『カタルシス効果』があります。つまり、“浄化”です。

仕事や人間関係などの愚痴を友人に聞いてもらった時のスッキリ体験はこれにあたると思います。


そうはいっても、内容や体調によって人に話すというのはしんどい時がありませんか。

話しているといろんな思い出が溢れてくるとか、涙が出てくるとか、

どうせ分かってもらえないだろう、と孤独感を深めていたり、

だから話さない、そう考えることもあることでしょう。

感情は時間の経過とともに“まぁ、いいか”と思えるものもありますが、放っておいても無くなりません。

まったく、しんどい話です・・・


そして『手放す』というのは“浄化”だけを意味しているのではないようにも思います。

放っておいて無くならない感情のイメージとしては、

背負っていた荷物の中に何やらごちゃごちゃした感情があり、何らかの影響を及ぼしてくる・・・

  ★話すことによって取り出される。

  ★こういうものを持っていたんだと気づく。

 選択①そのまま手放す

    ②もう一度戻す

といったところでしょうか。

必ずしもそのまま手放してしまわなければならない、と考えなくても良いと思います。

人それぞれに手放す時期やタイミングはあるのではないかと思うからです。


いずれにしても、誰かに話すというのは心のケアに大事なことです。

負の感情だから友人や身近な人に話しづらい、申し訳なくて遠慮してしまうような時は、カウンセラーに話してみることも選択肢の一つにしてみてください。

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